地域のヒトとブンカをつなぐ
「まちのリビング+カフェ」

本施設は、全国で地域拠点を設計する建築事務所に併設された地域交流ラウンジで、バス停前の立地を活かして地域に新しい回遊性を生む、バス、徒歩、シェアサイクルの乗り換え拠点にもなっています。かつてコミュニティーの中心であった元酒屋の佇まいをそのままに設計事務所の書籍や模型室を街に開くことで地域の創作拠点も目指しています。

2014 年の消滅可能性都市の発表以降、過疎地域での小規模拠点の役割が注目されています。そんな中、私たちは小さな民営の公共的空間を点在させ、ネットワークさせる micro public network の手法を全国で展開し、地域の新しい回遊性と活性化のお手伝いをしてきました。このノウハウを活かし、大きく変化する地域と空間の運営に踏み込んだ新しいカタチの創造を目指し、設計事務所の足元に併設したのが FUJIMI LOUNGE です。

郊外では、バス停圏では人口減少や住まい方の変化によって空き家が目立ちます。そこで「駅前からバス停圏へ」をキーワードに、地域内外の人と物をつないだ食育や STEAM 教育などの体験イベントだけでなく、調布市と新しい回遊性の社会実験や空き家の利活用手法開発を展開しています。

コロナ以降は STAY HOMETOWN をまちづくりの機運と捉え、郊外型住宅地の新たな地域の在り方と住まい方の提案を、母体となる設計事務所と連動した様々な活動を通じて、地域内外に発信しています。

Data Sheet
  • 建築設計
    SUGAWARADAISUKE 建築事務所 (担当:菅原大輔、中澤宏行)
  • 施工
    原建設(担当:原善行)
  • 写真
    ジェレミ・ステラ/菅原大輔
  • 場所
    東京、日本
  • 敷地面積
    64.22 ㎡
  • 建築面積
    31.27 ㎡
  • 延床面積
    111.61 ㎡
  • 設計期間
    2018.05-2019.03
  • 工事期間
    2019.03-2019.05
Prize & Media

2023建築知識2023年1月号 東京

20212021年度グッドデザイン賞 東京

2021第7回 これからの建築士賞 東京