Ecological Co-WorkScape
Spiderplus Pavilion B
東京、日本
Ecological Co-WorkScape/
「共働」の生態系

リモートワークが日常化したパンデミックは、「場を共有する」ことの意味とその価値の更新を人類に突きつけた。本計画は、その状況下において新設されるIT企業のオフィスである。そこで、当該区画の周辺に広がる様々なコンテクストと積極的に応答しながら、目的や属性の異なる人々の共存と交流を可能とする、共創を生む生態系のような場の生成を目指した。

空間の中心に据えた「メガ・デスク」の起伏は、区画内や隣接する共用部の構成や素材、眼前に広がる都市風景、太陽の運行の軸となる真北などといった、遠近の様々な周辺環境に、一枚の面の奥行きや高さが応答することで決定している。この起伏が、真北に向かう切妻屋根の会議室から眺望を望むリラックスデッキまで、利用人数も静寂さも開放感も異なる、多様な居場所群を構成している。

様々な人々や異なる空間の質が、オフィスに突然現れた異物のような「メガ・デスク」によって重なり合うその風景は、公園のような「共働」の生態系をつくり出している。

■周辺ダイアグラム
「メガ・デスク」の方向を北の軸線に合わせる。

■環境ダイアグラム
様々な周辺環境が共存する、公園のような「共働」の生態系。

■平面図

Data Sheet
  • クリエイティブディレクション
    SUGAWARADAISUKE建築事務所 (担当:菅原大輔)
  • 設計
    SUGAWARADAISUKE建築事務所(菅原大輔、福井献一、前田綾子、重光ジェレミー)
  • 施工(メガ・デスク)
    VUILD株式会社
  • 施工
    株式会社PLUG-IN
  • クライアント
    スパイダープラス株式会社(SpiderPlus&Co.)
  • フォトクレジット
    株式会社ナカサアンドパートナーズ(Nacasa&Partners Inc.)
  • フィルムクレジット
    コンセプト:SUGAWARADAISUKE建築事務所(重光ジェレミー)
    製作過程:VUILD株式会社
  • 場所
    東京、日本
  • 設計期間
    2022.01‐2022.06
  • 工事期間
    2022.07‐2022.08