地域を診る新しい総合診療で“多様な居場所群”をつくる
本計画は、「地域を診る」をコンセプトに掲げた総合診療のための医療施設です。
カフェのような地域交流室や、菜園療法などにも活用できる公園のような庭を設けることで、治療以外の目的で集い・留まることができる、全ての人々に開かれた新しい医療施設を目指しました。
周辺の住宅街や地形の高低差と呼応するように、分棟配置や複数の床高さを設定し、これを大きな屋根で包むことで、奥行きや開放感、屋内外の関係や眺望軸などが異なる複数の不均質性が重層した、豊かで「多様な居場所群」をつくっています。円形トップライトが象徴的な第2待合室は、食事や運動による健康イベント、勉強会やセミナー、文化活動など、地域の健康と交流のための拠点となり、医療と健康と日常の垣根を取り払います。また、無機質になりがちな診察室や処置室にハイサイドライトを設けることで、陰影による自然環境の豊かさが感じられる医療空間としました。
さらに、感染症による新しい生活様式に対応し、半屋外環境を活用した自然換気や高性能フィルターの導入、パンデミックに対応する感染者待合室とその導線の確保などを行っています。
社会構造が大きく変化するなかで、地域の位置付けや医療体制の在り方に変化が求められる現在。大塚医院ファミリークリニックは、地域に開きつながる「多様な居場所群」を用意することで、老若男女の様々な人々が集い、思い思いに過ごし、交流しながら健康の喜びを感じる空間です。それは、地域と医療を支える総合診療の新しい在り方を提示する診療所です。
Data Sheet
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クリエイティブディレクションSUGAWARADAISUKE 建築事務所 (担当:菅原大輔)
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コンセプトデザインSUGAWARADAISUKE 建築事務所 (担当:菅原大輔)
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建築設計SUGAWARADAISUKE 建築事務所 (担当:菅原大輔、都築和義、前田綾子/設計・監理)
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構造TECTONICA INC. (担当:鈴木芳典、五十嵐日奈子)
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照明計画灯デザイン (担当:早川亜紀)
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設備ZO 設計室 (担当:竹森ゆかり)
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外構GA ヤマザキ (担当:山﨑誠子、洪淑婷)
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空間サインSUGAWARADAISUKE 建築事務所
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施工小川工業株式会社 (担当:中島秀利、池田英生)
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写真海老原 一己
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場所埼玉、日本
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敷地面積1325.10 ㎡
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建築面積291.48 ㎡
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延床面積251.99 ㎡
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階数地上1階
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高さ最高高さ 5.074m 軒高 2.998m
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設計期間2020.03_2021.01
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工事期間2021.01_2021.09
Prize & Media