山中湖村平野交差点バス待合所・観光案内所
BUS TERMINAL AND TOURIST CENTER IN YAMANAKAKO VILLAGE
山梨県
小さな建築による
新しい風景と公共性

本バス待合所・観光案内所は、山中湖畔の回遊性向上を目指した地域拠点であり、山中湖村、富士急行、東京大学と異分野の専門家が連携した、産官学が連携したまちづくりの象徴的なプロジェクトです。かつての平野地区の中心をこの場所に取り戻すために、風景に内在する「ヒト・モノ・コト」の関係を再編集し、歴史と未来が連続する新しい風景の構築を目指しました。

富士山とケヤキの眺望軸、周辺建物の棟方向、南北広場の導線という、遠・中・近景を縫い合わせる、基礎・柱・横架材による木軸三角グリッドを設定しました。このグリッドは増改築のプラットフォームとして、住民自身による気軽な空間編集を可能にします。また、気候やイベントなどに応じた様々な利用状況を大らかに受け止めるため、屋外/ 庇下/ 半屋内/ 屋内に開閉感の異なる場所を連続させることで、外気と空調のグラデーショナルな温熱環境を実現しています。標高約1,000mの村では、特に夏と冬で利用者数が大きく変化するので、これに応答して活動範囲が大きく伸び縮みする建築と環境のあるべき応答関係をつくっています。

本計画は、確定的な土地の固有性に根差しつつ、不確定な未来の生活様式の変化を支える、新しい建築と公共性の提示を試みています。このような地域拠点群が連携することで、村全体の活性化していくこの手法をmicro public networkと呼んで日本各地で展開しています。
これは、懐かしい未来に向けて地域を大きく進化させる試みであると同時に、小さな建築群によって、日本のグランドデザインに寄与する挑戦でもあります。

microな手法で
地域を大きくアップデートする

本バス待合所・観光案内所は、山中湖畔の回遊性向上を目指した地域拠点であり、山中湖村、富士急行、東京大学と異分野の専門家が連携した、産官学が連携したまちづくりの象徴的なプロジェクトです。かつての平野地区の中心をこの場所に取り戻すために、風景に内在する「ヒト・モノ・コト」の関係を再編集し、歴史と未来が連続する新しい風景の構築を目指しました。

富士山とケヤキの眺望軸、周辺建物の棟方向、南北広場の導線という、遠・中・近景を縫い合わせる、基礎・柱・横架材による木軸三角グリッドを設定しました。このグリッドは増改築のプラットフォームとして、住民自身による気軽な空間編集を可能にします。また、気候やイベントなどに応じた様々な利用状況を大らかに受け止めるため、屋外/ 庇下/ 半屋内/ 屋内に開閉感の異なる場所を連続させることで、外気と空調のグラデーショナルな温熱環境を実現しています。標高約1,000mの村では、特に夏と冬で利用者数が大きく変化するので、これに応答して活動範囲が大きく伸び縮みする建築と環境のあるべき応答関係をつくっています。

本計画は、確定的な土地の固有性に根差しつつ、不確定な未来の生活様式の変化を支える、新しい建築と公共性の提示を試みています。このような地域拠点群が連携することで、村全体の活性化していくこの手法をmicro public networkと呼んで日本各地で展開しています。
これは、懐かしい未来に向けて地域を大きく進化させる試みであると同時に、小さな建築群によって、日本のグランドデザインに寄与する挑戦でもあります。

お客様の声

2014年に発表された消滅可能都市の指摘を挙げるまでもなく、地方再生は大きな社会課題であり、この解決を目指した地域拠点や新しい公共空間の設計が、建築の現在的テーマになっています。わたし自身も秋田の五城目町や千葉の大網白里など、日本各地で地域再生の仕事に携わっており、その現場で感じるのは、生活の場として都市より価値を持つ小規模市町村の可能性であり、特に人口5,000~10,000人程度の市町村に着目しています。

全ての人が緩やかにつながった近隣住区(小学校の学区単位)と同規模のコミュニティーでは、情報技術や自動運転、経済システムや働き方などのイノベーションに対して敏感に反応する人口規模で、注目があつまる神山町や五城目町はその例といえます。そんな地域のHUBとなる100㎡程度の小規模拠点を点在させ、様々なイノベーションと共にネットワークさせる手法をmicro public networkと呼んでいます。それは段階的な開発と小規模な投資によって、歴史的な風景を守りながら都市的な利便性をアップデートし、地方が優位性を持つ新しい社会に導く手法だと考えており、山中湖村をはじめ、様々な地区での展開を目指しています。

Data Sheet
  • 建築設計
    SUGAWARADAISUKE建築事務所
    (担当:菅原大輔、上赤坂典幸/設計、中澤宏行/監理)
  • 構造
    TECTONICA INC. (担当:鈴木芳典、五十嵐日奈子)
  • 設備
    ZO設計室(担当:柿沼整三)
  • 照明計画
    灯デザイン(早川亜紀)
  • 外構
    基本設計 SUGAWARADAISUKE建築事務所 (担当:菅原大輔、上赤坂典幸)
  • 実施設計
    馬場設計(担当:髙相正樹)
  • 広場全体監修
    山中湖村デザイン戦略会議
  • 広場全体基本設計
    およびデザイン監理
    イー・エー・ユー、文化財保存計画協会、アルメックVPI
  • 施工
    富士急建設株式会社
  • 写真
    エビハラカズミ/GlassEye Inc.
  • 場所
    山梨、日本
  • 設計期間
    2015.03-2017.02
  • 工事期間
    2017.09-2018.03
Prize & Media

TV東京「風景の足跡」(2021年10月15日放送) / 日本

かたちが語るときーポストバブルの日本建築家たち(199-2020)展  2020年(主催: 一般社団法人 日本建築設計学会(ADAN)) / フランス

日本造園学会作品選集2020年(主催:日本造園学会) / 日本

日本建築学会作品選集2020年 / 日本

建築ジャーナル 2019 08(建築ジャーナル) / 日本

2019年度都市景観大賞・特別賞(主催:国土交通省) / 日本

iF DESIGN AWARD 2019(主催:iF International Forum Design GmbH) / ドイツ

ソトコト 2019年2月号(株式会社sotokoto online) / 日本

新建築2018年9月号(新建築社) / 日本

JCDデザインアワード2018 BEST100(主催:日本商環境設計家協会) / 日本