成田ゆめ牧場が運営する、フードコート内スイーツ店舗。牧場の牛乳を使用したソフトクリームを中心に、大人層向けのスイーツを提供している。そこで、4つの要素を中心に、サービス空間と看板を兼ねたカウンター部分の設計を行った。
・大人がターゲット　=　高級感
・素材へのこだわり　=　無垢の素材感
・牧場の魅力を伝える　=　風景のように移ろうイメージ
・商品のアピール　=　乳牛のイメージ
削り加工によるステンレスとガラスの素材感を背景にしたカウンター部分を構成した。そこに、鍛金家による湾曲化した鏡面の照明カバーを浮遊させ、抽象化した牧場=草原/雲、牛=斑点模様として表現した。
この店舗は、遠景では雑多なフードコートの中で余白として浮かび上がる。中景では、空や置かれる小物群の色付き、お客様の動きによってその様相は刻々と変化する。環境や人の動きを取り込み、牧場の菓子の要素を純粋に引用する。それによって、看板的な表現に陥らない、訴求力/高級感/牧場と乳製品の佇まいが一体化した店舗とすることができた。