コロンボの住宅地開発
RESIDENTIAL AREA REDEVELOPMENT IN COLOMBO
スリランカ

スリランカの首都コロンボの住宅開発プロジェクト。アジア的な思想をベースにした21世紀型の計画が求められました。

そこで私たちが提示したコンセプトが「micro-net-work city」です。20世紀の計画手法は、メガスケール/インターナショナル的/人間中心主義の機能主義的でした。これに対して、「micro-net-work city」は、マイクロスケール/インターローカル的/自然と関係を持ったネットワーク的な手法を活用し、多様な価値観と持続的成長を可能にする、21世紀型の都市のあり方として提案しています。

地域の建物特性から、日射を防ぎ通風を確保する積層する床の住棟設計を行いました。足元には、microスケールの公共施設と公園群を点在させることで、都市の活動と気温と風を制御する環境装置のネットワークを広域に展開しています。また、スリランカで盛んな増改築を可能にするために、半屋外の増築の余地を各住居に設けました。

「micro-net-work city」は、地域の建物形式から導かれた小さな拠点や仕組みを、最新技術によってネットワークさせることで、個々の人間や自然、利便性や快適性に応答しながら、大きな地域を開発する手法です。それは正に、多様な価値観と持続的成長を可能にするアジア的な計画手法といえます。

Data Sheet
  • コンセプトディレクション
    菅原大輔
  • 建築設計
    SUGAWARADAISUKE (担当:菅原大輔、 ヂワサシット ナッチャ)
  • 環境デザイン
    谷口 景一朗
  • 場所
    コロンボ、スリランカ