錦町ブンカイサン
NISHIKICHO BUNKAI-SAN

「錦町ブンカイサン」は、人と事業と文化が育つ、職住近接型の創造拠点。まちや建物の文化を受け継ぎ、国内外地域の交流拠点となることで、「手垢の付いた新鮮な未来」をつくる創造の場です。

再開発が見込まれた期限付きの既存ビル。原状復帰が求められないこの状況を積極的に捉え、解体の途中に新設部分を重ねていくような設計を行いました。貨物エレベーターのモーターや水回りの高低差、浴室タイルや家具など、かつて酒屋兼住宅だった記憶を分解・継承し、そこに新しい機能や意味を重ね合わせることで、さまざまな時間軸や使い方が並走する、新しくも懐かしい空間をつくり出しました。解体のデザインによって生まれた空間の余白やカジュアルさは、変化する用途に対応して、使用者自身が自ら空間を自由に編集する拠り所になります。

「ブンカイサン=分解×産」によって、使われ方とその空間自体が新陳代謝し続けるこの場所は、「手垢の付いた新鮮な未来」を創造するプラットフォームといえます。〈菅原大輔〉

既存建物の床や壁面、開口から導かれるの軸線を、空間モジュールとしてとらえることで、過去と現在の計画がレイヤーとして重なり、新築とは異なる奥行をもっています。多層な場所は使用者に対して発見を与え、さらに増減築が発生した際にも、1つのレイヤーとして受け入れる許容性のある柔らかな空間となっています。〈山本明弥香〉

Data Sheet
  • 建築設計
    SUGAWARADAISUKE建築事務所 (担当:菅原大輔、山本明弥香)
  • 構造
    TECTONICA INC. (担当:鈴木芳典)
  • 施工
    東京鋼鐵工業株式会社(担当:丸山潤一郎)
  • サイン施工
    株式会社エスペリア, SUGAWARADAISUKE建築事務所
  • クライアント
    プラットフォームサービス株式会社
  • 事業協力
    安田不動産株式会社
  • ディレクター
    SHUNSUKE USHIDA(ハバタク株式会社)
  • クリエイティブディレクター
    SATOSHI FUJIMOTO(のんびり合同会社)
  • デザイナー
    錦町ブンカイサン=KAI OHTA, 風土はfoodから=HIROKI TAKARABE
  • 写真
    太田拓実
  • 場所
    東京、日本
  • 設計期間
    2018.03-2018.04
  • 工事期間
    2018.05-2018.06
  • Website
  • Website
Prize & Media

2020商店建築 / 日本

2019地域発!つながる・集める施設のデザイン (出版:パイ インターナショナル) / 日本

2019BauNetz / ドイツ

2018AECCafe / 米国

2018JDN / 日本

2018ArchDaily / チリ

2018Gooood / 日本

2018Building Indonesia / インドネシア

2018Novinky.cz / チェコ

2018archello / オランダ

2018リフォーム産業新聞 / 日本

2018SUUMOジャーナル / 日本

2018日本経済新聞 / 日本

2018Realnet ニュース / 日本

2018R.E. port / 日本

2018千代田区 区長室 / 日本

2018PR Times / 日本

2018iza (産経デジタル) / 日本

2018hapimama / 日本

2018Mapion ニュース / 日本

2018MAGAZINE / 日本

2018ソトコト2018/10 / 日本